「自分は我慢してもペット優先」約6割、猛暑で浮かぶ家庭内エアコン格差
猛暑が続くなか、ペットを飼う家庭で「人間よりペットを優先して冷房を使う」実態が明らかになった。
株式会社Looopが全国の室内でペットを飼育する20~60代の男女1048人を対象に実施した調査によると、ペットがいる部屋でエアコンを「24時間フル稼働」させている家庭は43.3%に上った。一方、人間だけが過ごす部屋で24時間エアコンを稼働させている割合は17.6%。ペットのいる部屋では約2.5倍となり、家庭内で冷房の使い方に大きな差が生じていることが分かった。
さらに、家に人間が誰もいない留守中についても、63.2%が「常にエアコンをつけっぱなしにしている」と回答した。外出中もペットのために冷房を稼働させ、暑さから守ろうとする飼い主が多いことがうかがえる。
「人間のためのエアコンは電気代を気にして我慢するが、ペットのためのエアコンはためらわずに最優先で使う」という傾向について尋ねたところ、「非常に当てはまる」が27.4%、「やや当てはまる」が31.2%。合わせて58.6%、約6割が「ペットファースト」の意識を持っていた。
一方で、ペットのための冷房による電気代は、飼い主にとって大きな負担にもなっている。
「ペットの健康第一で支払っているが、正直なところ家計への負担が大きく苦しい」と回答した人は26.7%。「家計への負担は感じるが、ペットのためなら仕方がなく許容範囲内」とした47.5%と合わせると、74.2%が夏の電気代高騰に負担を感じていることが分かった。
ペットの健康を守るためには冷房を切るわけにはいかない。しかし、長時間のエアコン使用は電気代の増加につながる。調査からは、ペットへの愛情と家計負担の間で葛藤する飼い主の姿が浮かび上がった。
暑さ対策として、エアコン以外の方法も取り入れられている。
最も多かったのは「遮光カーテンやサンシェードによる直射日光の遮断」で31.7%。次いで「アルミプレート・大理石・ひんやりマットなどの敷物」が31.4%、「ペット用扇風機・サーキュレーター」が25.4%、「自動給水器などの設置」が25.2%となった。
ただ、ペットの種類によって必要な温度管理は異なる。特にウサギやハムスター、鳥類、爬虫類などのエキゾチックアニマルは、犬や猫以上に温度や湿度の変化に注意が必要とされる。
今回の調査では、エキゾチックアニマルに厳密な温湿度管理が必要であることを「知らなかった」と回答した人が28.8%に上った。
Looopは、今回の調査について、猛暑と電気代高騰の中で、飼い主が自分の快適さを犠牲にしてでもペットを優先している実態が明らかになったとしている。
ペットの熱中症対策では、単に冷房を強くするだけでなく、直射日光を遮る、適切な水分を確保する、ペットの種類に応じた温度・湿度を管理するなど、複数の対策を組み合わせることが重要になる。
「ペットの健康」と「電気代」の両方をどう守るか。厳しい暑さが続く今年の夏、ペットと暮らす家庭にとって大きな課題となっている。
(C)Looop

