床の抜け毛を24時間集め続けるペット専用集毛機「PURE PET FUR SWEEPER」
ジェックス株式会社は、床に落ちた犬や猫の抜け毛を集める据え置き型のペット用集毛機「PURE PET FUR SWEEPER」を、2026年11月24日に発売する。標準価格は2万9480円(税込)。
新製品は、空気清浄機やロボット掃除機では対応しきれなかった、掃除と掃除の合間に床へ落ちる抜け毛の回収に特化した製品だ。床面近くから空気を吸い込み、本体上部から穏やかに空気を送り出す構造を採用。吸い込み口の周囲に不規則な気流を生み出すことで、静電気などの影響で集めにくい床の毛を吸い込む。壁ぎわや家具の下など、抜け毛が溜まりやすい場所への設置を想定している。
開発の背景には、ペットと暮らす家庭で根強い抜け毛の悩みがある。同社が2026年9月に犬・猫の飼い主859人を対象に実施した調査では、抜け毛に「非常に困っている」「困っている」と回答した人は66.6%に達した。また、抜け毛に困っている飼い主の90.2%が、床に毛の塊が溜まる、部屋の隅に毛が溜まる、家具の下に毛が入り込むといった問題を挙げた。58.7%は床の抜け毛を毎日掃除していると回答しており、日常的な清掃負担が浮き彫りになった。
同社によると、抜け毛は空気の流れに乗って移動し、風がよどみやすい壁ぎわや家具の下などに溜まりやすい。一般的な空気清浄機では床から離れた位置で吸気するため、重さのある毛を十分に集められない場合がある。また、ロボット掃除機も稼働していない時間帯に落ちる毛には対応しきれない。新製品は、こうした既存製品の隙間を補い、24時間の常時運転で抜け毛を継続的に回収することを目指す。
集毛機構には、特許出願中の円すい形フィルター「ファートルネードフィルター」を採用した。吸い込んだ毛が空気とともに上方へ流れる設計で、吸い込み口付近に毛が留まって目詰まりするのを防ぐという。同社がノルウェージャンフォレストキャット1頭(体重6.8キログラム)の飼育環境で実施した試験では、風量IIで4週間連続運転し、フィルターを一度も交換せずに抜け毛を回収し続けたとしている。
運転モードは風量4段階、タイマー4段階に加え、常時運転に対応する。常時運転向けの風量I・IIでは消費電力を2.5〜4.5ワットに抑え、風量IIで24時間運転した場合の電気代は1日約3円を想定する。電気代は1キロワット時当たり31円として算出した目安だ。
お手入れの簡便さも特徴の一つ。フィルターに絡みついた毛を取り除いたり、フィルターを水洗いして乾かしたりする必要はなく、溜まった毛は目安として約1か月ごとにフィルターごと廃棄する。活性炭カートリッジは約3か月ごとの交換を想定している。交換用リフィルセットは、フィルター3枚と活性炭カートリッジ1個を含む3か月分で、価格は1680円(税込)。
本体は幅21センチ、奥行き21センチ、高さ32.5センチのコンパクト設計。操作ボタンは天面のフタの下に配置し、猫が本体に飛び乗っても誤操作しにくいよう配慮した。転倒時には自動で運転を停止する機能も備える。
同社の調査では、犬や猫を2頭以上飼育し、すでに空気清浄機やロボット掃除機を利用している飼い主のうち、製品説明を読んだうえで購入意向を示した人は78.2%だったという。ただし、同製品が回収するのは床を転がる毛であり、ラグやカーペットに刺さった毛、ソファや衣類に付着した毛は対象外となる。実際の回収量は、飼育頭数や毛質、住環境、設置場所によって異なる。
ジェックスは大阪府東大阪市に本社を置き、ペット用品の企画・開発・販売を手がける。今回の新製品では、空気清浄機が空気の汚れを、ロボット掃除機が定期的な床掃除を担う一方、それらの稼働時間外に溜まる抜け毛を集毛機で補完する使い方を提案する。日々の掃除の負担を軽減し、飼い主がペットと過ごす時間を確保できる環境づくりを目指す。
(C)ジェックス

