ペットの幸せを「5ドメイン」で考える、朝日新聞社がウェルビーイングプロジェクト始動
株式会社朝日新聞社は8月26日、ペットと人がともに幸せに暮らせる社会を目指す「ペットと人のウェルビーイング」プロジェクトを始動した。ペットメディア「sippo」を通じて、企業や専門家と連携し、飼い主が日々の暮らしの中で実践できる情報を発信する。
プロジェクトでは、動物福祉を考える際の「5ドメイン」という枠組みに着目。「栄養」「環境」「健康」「機会」「精神状態」の5つの観点から、ペットの暮らしを多角的に捉える。
ペットの健康を考える際、これまでは病気の予防や長寿、食事、住環境などが個別に語られることが多かった。今回のプロジェクトでは、病気や不調を避けることに加え、ペットが心地よく、楽しく、その動物らしく過ごせているかという「よい経験」にも目を向ける。
5ドメインは、1994年にニュージーランド・マッセー大学の研究者らが原型を提案した動物福祉の考え方。その後の改訂で、苦痛や恐怖などの「悪い状態」を減らすだけでなく、快適さや楽しさ、選択の機会といった「正の経験」を重視する枠組みへと発展してきた。2025年には、世界動物保健機関(WOAH)の陸生動物衛生規約にも5ドメインの考え方が盛り込まれ、国際的にも注目されている。
プロジェクトでは、ペットのウェルビーイングを「からだ・こころ・社会」の3領域から捉え、5ドメインと組み合わせることで、ペットの状態をより多面的に考える。十分な栄養を取れているか、安心して過ごせる環境があるか、健康上の問題がないかに加え、遊びや探索など、その子らしい行動を選択できる機会があるか、楽しい・安心できるといった感情を持てているかにも目を向ける。
プロジェクトの開始に合わせ、特設サイトと公式SNSも開設した。特設サイトでは、5ドメインの基本的な考え方のほか、専門家への取材記事や、飼い主が日常生活で試せるヒントなどを紹介する。公式SNSでは、写真や短い動画、問いかけなどを通じて、ペットとの暮らしを見直すきっかけを発信する。
発足時には株式会社Mizkan、スペクトラム ブランズ ジャパン株式会社などが参画。今後は、プロジェクトの趣旨に賛同する企業・団体も募集する。アドバイザリーには、西村亮平氏、谷田創氏、田中亜紀氏、山田昌弘氏、菊水健史氏、入交眞巳氏の6人が就任し、獣医学、アニマルウェルフェア、家族社会学などの観点から助言する。
ペットを「病気がない」「長生きしている」という尺度だけでなく、日々どのような経験をし、どのような気持ちで暮らしているのかという視点から考える同プロジェクト。飼い主とペットの双方のウェルビーイングを高める取り組みとして、今後の発信が注目される。
(C)朝日新聞社
※メインビジュアルはAI生成

