さくらねこ短歌コンテスト、大賞は「魂の欠けた部分を探すように…」
公益財団法人どうぶつ基金は2024年3月22日、さくらねこ短歌コンテストの大賞、優秀賞のほか、各審査員賞を発表した。
さくらねこ短歌コンテストは、さくらねこのこと、飼い主のいない猫のこと、そして命の大切さを考えるきっかけとするため初開催された。
1654首の応募があり、どの作品も五・七・五・七・七の三十一文字に猫への想いや愛が詰め込まれた良作ぞろいで審査が難航したため、各審査員賞を追加したという。
■審査員・山﨑好裕さんの総評
短歌や俳句といった短詩系文学は日本が世界に誇るべき文化です。
それらは日本語の表現の幅を広げ、日本語を美しく磨いていくことに大きく貢献してきたと言っていいでしょう。幼いころから短歌を日常的に自作してきて、現在は俳人として作品を発表し続けている私も、そのような自覚と自負を持ってこれまでも多くの歌や句を作ってきました。ですので、今回どうぶつ基金さんが「さくらねこ」という美しく、詩心を触発する言葉をテーマに短歌コンテストを開いてくださったことは、たいへん喜ばしいことと思っています。
良い短歌を詠むには日ごろから心の感動を大切に見詰めておくことが大事です。詩歌は作るものではなく、心から湧き上がってくるものだからです。今回は短歌を作り慣れているベテランの方から若く感性豊かな皆さんまで、多くの作品を拝見することができてとても楽しかったです。次の機会にも皆さんの素晴らしい作品を審査することができるように願っています。
■さくらねこ短歌コンテスト
https://www.doubutukikin.or.jp/sakuranekotankacontest_2023/
(C)どうぶつ基金