日本と海外向けチャオチュールの違いは紅麹色素にあり!中毒性は世界共通
海外向けと日本向けのチャオチュールの違いは?
日本産の一般的なちゃおちゅーるには紅麹色素が使用されています。
紅麹色素が気になる方は海外産のちゃおちゅーる、ピュアちゅーるやモグリッチのなど着色料を一切使っていないものを選びましょう。
チャオチュールの海外向けと日本向けの違いは紅麹色素にあり
成分と原材料の違い
比較したのは、海外向けは「Tuna with Chicken Recipe(まぐろ、チキンレシピ)、日本向けは「まぐろ&ほたて貝柱」です。
海外向け
原産国:タイ
原材料:まぐろ、貝柱、ホタテエキス、糖類(オリゴ糖等)、植物性油脂、増粘安定剤(加工でん粉、グァーガム)、ミネラル類(Na、P、Cl)、調味料(アミノ酸)、ビタミンE、緑茶エキス
保証成分:たんぱく質7.0%以上、脂質0.2%以上、粗繊維0.1%以下、灰分2.0%以下、水分91.0%以下
日本向け
原産国:日本
原材料:まぐろ、ほたてエキス、ほたて貝柱、糖類(オリゴ糖等)、植物性油脂、増粘剤(加工でん粉)、増粘多糖類、ミネラル類、調味料(アミノ酸等)、ビタミンE、緑茶エキス、紅麹色素
保証成分:たんぱく質7.0%以上、脂質0.2%以上、粗繊維0.1%以下、灰分2.0%以下、水分91.0%以下
成分は全く同じで、原材料もほぼ同じでした。
海外向けのグァーガムは増粘多糖類のことなので、違いは紅麹色素が含まれているかどうかです。
※Tuna with Chicken Recipeしか調査していないことをご了承ください。
紅麹色素とは?
紅麹色素は天然の着色料。かまぼこ、お饅頭や日清カップヌードルのチリトマト味などに使用されており、一般購入も可能です。
また、麹菌は昔から日本酒、味噌や醤油などに使用されています。
麹菌(コウジカビ)は古くから日本酒、味噌、漬物、醤油、焼酎など日本の発酵文化に不可欠の素材として古くから使われてきました。その中で発酵で赤色の色素を産生する麹菌を紅麹菌、得られた色素をベニコウジ色素と呼ばれるようになりました。
紅麹色素は危険?
欧州では危険という見方?
(人間用サプリメントの話ですが)ヨーロッパでは健康被害の報告があり、スイスでは売買が禁じられています。
「血中のコレステロール値を正常に保つ」としてヨーロッパや日本などで販売されている「紅麹で発酵させた米に由来するサプリメント」の摂取が原因と疑われる健康被害がヨーロッパで報告されています。EUは、一部の紅麹菌株が生産する有毒物質であるシトリニンのサプリメント中の基準値を設定しました。フランスは摂取前に医師に相談するように注意喚起しており、スイスでは紅麹を成分とする製品は、食品としても薬品としても売買は違法とされています。
また、欧州食品安全機関は、1日3mgの紅麹を摂取すると、筋肉や肝臓に副作用が出るケースがあると発表しています。
The Panel further considered that individual cases of severe adverse reactions have been reported for monacolins from RYR at intake levels as low as 3 mg/day. The Panel concluded that exposure to monacolin K from RYR could lead to severe adverse effects on musculoskeletal system, including rhabdomyolysis, and on the liver.
小林製薬の紅麹問題
小林製薬の方々の論文「紅麹配合食品の健常成人における安全性試験(2017年)」では、下記の結論になったのですが、
健常人における紅麹配合食品(紅麹 500 mg, モナスシンとして 2.0 mg)4週間摂取について評価したところ,本食品の安全性と機能性食品素材としての有効性が示された.
2024年3月、小林製薬の紅麹の成分を含む健康食品を摂っていた人が、腎臓の病気などを発症したという問題が起きました。
しかし、ちゃおちゅーるを製造・販売している、いなば食品は
さてこの度、小林製薬株式会社販売の紅麹を含む健康商品が腎疾患等を生じさせる可能性が明らかとなりそのため同社が回収に至った、との報道がありましたが、現在、弊社使用の紅麹色素につきましては、小林製薬株式会社が供給している関連原料と一切の関係はございません。
と発表しています。
海外向けチャオチュールに紅麹色素は不使用
チャオチュールの海外向けと日本向けの違いは、紅麹色素の使用有無でした。
小林製薬の問題に関係なく、猫にとって着色料は不要と考えている飼い主さんは多いです。その理由としては、猫は色で判断していないからです。
紅麹が気になる方は海外産のちゃおちゅーるのほか、ピュアちゅーるやモグリッチのなど着色料を一切使っていないものを選びましょう。