キャットフードの原材料の見方|パッケージで安全性を見抜く方法
「キャットフードって、何を基準に選べばいいのかわからない」。売り場に並ぶ無数のキャットフード。価格も産地もバラバラで、どれが本当によいのか迷いますよね。
実は、パッケージの裏面にある「原材料表示」を読むだけで、フードの質をかなり正確に判断できます。この記事では、原材料表示の読み方と、チェックすべきポイントを具体的に解説します。
原材料は「重量の多い順」に記載されている
まず大前提として、キャットフードの原材料は重量が多いものから順番に記載するルール(ペットフード公正取引協議会の規約)があります。
つまり、先頭に書いてある原材料が、そのフードのメイン素材です。
良質なキャットフードなら、最初に「チキン」「サーモン」「ターキー」など具体的な肉・魚の名前が来ます。逆に「トウモロコシ」「小麦」「大豆」など穀物が先頭に来る場合は、メインが植物性原料になっています。
猫は肉食動物なので、動物性タンパク質が主原料のフードを選ぶことが基本です。
注意:「肉類」とまとめて書いてある場合
「鶏肉・ポーク」と個別に書く代わりに「肉類」とまとめて表記することも認められています。まとめて書くと合計重量が多くなるため、順番が前に来やすくなります。つまり、「肉類」と書いてあっても、実際の肉の割合が高いとは限らない点に注意が必要です。
チェックポイント①:主原料は何か
| 表記 | 評価 |
|---|---|
| チキン・ターキー・サーモンなど具体名 | ◎ 品質が把握しやすい |
| 鶏肉・魚肉など | ○ 問題なし |
| 肉類・魚介類(まとめ表記) | △ 内訳が不明 |
| トウモロコシ・小麦・大豆が先頭 | △ 植物性が主原料 |
チェックポイント②:「ミール」「副産物」の扱い
チキンミール・フィッシュミールとは
肉や魚を乾燥・粉砕して粉末状にしたもの。水分が少ない分、重量当たりのタンパク質濃度は生肉より高くなります。「チキンミール」「サーモンミール」のように原料が明記されていれば問題ありません。
「ミートミール」は注意
「ミートミール」と書かれている場合は、どの動物の何の部位かが不明です。品質のばらつきが大きいとされるため、できれば具体的な原料名が明記されたものを選ぶようにしましょう。
副産物について
「チキン副産物」「家禽副産物」などの表記は、食肉加工後に残った内臓・骨・血液などの部位です。これ自体が直ちに危険というわけではありませんが、コスト重視のフードで多用される傾向があります。
チェックポイント③:添加物の種類を確認する
添加物はすべてが悪いわけではありません。猫に必要なビタミン・ミネラルを補う「栄養添加物」は必要不可欠なものです。
問題となりやすいのは以下の添加物です。
| 添加物名 | 用途 | 注意理由 |
|---|---|---|
| BHA・BHT | 酸化防止剤 | 過剰摂取で発がんリスクの可能性が指摘されている |
| エトキシキン | 酸化防止剤 | 人間の食品への使用が制限されている |
| 赤色〇号・黄色〇号など合成着色料 | 着色 | 猫には不要(飼い主向けの見た目のため) |
| 亜硝酸ナトリウム+ソルビン酸 | 発色剤+保存料 | 組み合わせによる相乗毒性の可能性 |
天然由来の酸化防止剤(ローズマリー抽出物・ミックストコフェロールなど)を使っているフードは、合成酸化防止剤を使わない分、安心感があります。
チェックポイント④:成分分析値を見る
原材料の下に「成分分析値」として5項目が記載されています。
| 項目 | 猫に必要な目安 |
|---|---|
| 粗タンパク質 | 26%以上(成猫) |
| 粗脂肪 | 9%以上 |
| 粗繊維 | 5%以下が目安 |
| 灰分(ミネラル) | 8%以下が目安 |
| 水分 | ドライは14%以下 |
特に猫はタンパク質をエネルギー源として多く使う肉食動物なので、粗タンパク質の割合は重視してチェックしましょう。
チェックポイント⑤:「総合栄養食」かどうか確認する
パッケージに「総合栄養食」と書いてあるフードは、水とフードだけで猫に必要な栄養素が摂れるよう設計されています。
「一般食」「おやつ」「副食」と書いてある場合は、主食としての使用を想定していないため、これだけを与え続けると栄養不足になります。
「無添加」表示への注意
「無添加」という表記に公的な基準はありません。着色料1種類を使っていなければ「無添加」と書けてしまうのが現状です。
「無添加」という言葉だけを信頼するのではなく、「何が無添加なのか」を原材料表示で自分の目で確認する習慣が大切です。
原材料チェックの流れ(まとめ)
- 先頭の原材料を確認 → 具体的な肉・魚の名前が来るか
- ミール・副産物の表記を確認 → 原料名が明記されているか
- 添加物を確認 → BHA・BHT・合成着色料が入っていないか
- 粗タンパク質を確認 → 26%以上あるか
- 「総合栄養食」かどうか確認 → 主食として使えるか
5つを確認するだけで、フードの品質をかなり正確に把握できます。難しく考えず、まず今与えているフードの裏面を一度じっくり見てみてください。

