猫のサマーカットがいらない理由|皮膚病などかわいそうな結果になることも
猫のサマーカットはいりますか?
猫のサマーカットは(一部の猫を除いて)いらないです。サマーカットをすることで、かわいそうな結果になることも…。
猫にサマーカットが入らない理由は、換毛期があるため体温調節を自分でできる、皮膚病になる、ストレスが溜まる可能性があるからです。
逆にサマーカットがいる猫は毛が長くて毛玉になってしまう、ウンチがおしり周りの毛についてしまう場合です。
猫のサマーカットがいらない理由
換毛期がある
猫には年2回の換毛期があり、季節に応じて夏毛と冬毛が生え替わります。
夏毛と冬毛 pic.twitter.com/83nytQ7fXW
— まさ (@sironezumi77) January 12, 2022
この可愛い猫ちゃんを見てください。夏毛と冬毛で見た目が違います。
全ての猫がこうなるわけではないですが、猫は自然にサマーカットをしているのです。
猫の毛はオーバーコート(外側の毛)とアンダーコートの二重構造。オーバーコートは紫外線などから皮膚を守り、オーバーコートの下にあるアンダーコートは保温効果があります。
夏毛:アンダーコートが抜けて、通気性の良いオーバーコートが生えるから涼しい。
冬毛:オーバーコートが抜けて、保温効果のあるアンダーコートが生えるから暖かい。
猫は毛によって温度調節をするため、わざわざサマーカットをする必要はないのです。
皮膚病になる可能性がある
被毛がないと皮膚を守ることができないので、皮膚病になる可能性があります(特に色素の薄い白猫)。
室内猫なら大丈夫じゃない?と思われるかもですが、猫は暑いところが大好きです。
砂漠で生活していた猫は暑さに強い動物。ジメジメとした暑さには弱いという説もありますが、我が家の猫を見ている限り、そんなこともなさそうです。
暑いのに外に🥵#猫のいる暮らし #ロシアンブルー pic.twitter.com/5yzGmvy6LX
— ねこうぇぶ (@nekoweb222) July 11, 2023
真夏でも冷房の効いた部屋では寝ないで、必ず日の当たる場所にいて、暑いエレベーターホールに出すと、嬉しそうにゴロゴロしています。
これを踏まえて、サマーカットをしていたら、どうでしょう?
被毛のない猫が暑い場所でゴロゴロしていたら皮膚に直射日光を浴び、皮膚病になる可能性が高くなってしまいます。
いくらサマーカットをして体感温度が下がっても、暑いところを好む習性は変わりません。
ストレスになる可能性がある
猫は敏感な動物なので、サマーカットがストレスになることも。
毛がいっぱいあったのに、急にカットされたら嫌な気分になるでしょうし、グルーミングの感じも変わってきます。
また、サマーカットは基本的には病院やサロンですることになるので、連れて行かれること自体もストレスになります。
サマーカットが必要な猫は長毛種
放置していたら全身が毛玉だらけになる猫
この猫ちゃんは下記の理由からサマーカットをしています。
今回のマリーちゃんの場合は胸のあたりに毛玉が張り付くように出来ていたことと、いつも4月後半から5月ごろにかけて全身に毛玉が出来てしまうので、自宅ではどうしても怒ってしまってブラッシングができない為全身毛玉になる前に早めに処置をすることになりました。
暑そうだからなどの理由ではなく、放置していたら全身に毛玉ができてしまうため、サマーカットをしたのです。
日頃のブラッシングで毛玉ができないなら、サマーカットは不必要ということ。また、サマーカットするにしても、全体的に少しだけカットすればオーケーです。
食事やウンチが毛についてしまう猫
毛の長い猫ちゃんはウンチをしたときに、ウンチがおしり周りの毛についてしまうことがあります。
この場合はお尻の周りを少しカットしてあげると猫ちゃんはストレスフリー。ベッドなどにウンチがつかなくて済むので飼い主も心地よいです。
また、口の周りに毛がいっぱいあると食事がつくので、少し切ってあげるといいでしょう。特に顎の下は猫がキレイにできない部分なので、気をつけましょう。
余程のことがない限り猫のサマーカットはいらない
短い毛の猫は当たり前にサマーカットは不要として、長い毛の猫も原則、サマーカットは不要です。
どうしても毛玉になる、食事やウンチが毛につくのであれば、サマーカットをしてみましょう。
ただ、サマーカットをするにしても必ず獣医師やプロのサロンに相談してから。少しカットするくらいなら一般人でもできますが、本格的なサマーカットは無理なので、プロに任せましょう。