犬猫のマイクロチップ装着率は昨年比10%以上増加|賛成派は9割に迫る
ペットメディカルサポートは7日、同社のPS保険と契約している2,604人を対象に行なった、マイクロチップ装着に関する調査結果を発表しました。
2022年6月1日から犬猫の販売業者はマイクロチップの装着が義務(販売業者以外は努力義務)になりました。
■調査結果
ペット用のマイクロチップは飼い主のほぼ全員が知る存在に
業者のマイクロチップ装着義務化の認知度は80%以上
個人のマイクロチップ装着の努力義務認知度は10%アップ
ペットのマイクロチップ装着の賛成派は9割に迫る
マイクロチップ装着「賛成」の理由は「迷子になったペットを探すのに役に立つ」が最多
マイクロチップ装着「反対」の理由は、ペットを労わる意見が上位を占める
マイクロチップの装着率は、犬が76%、猫が43%
マイクロチップ装着のきっかけは、飼い主の意志よりも「業者が装着していた」からが最多
今後のマイクロチップ装着に「予定なし」は半数以上で、消極的な結果に
犬猫のマイクロチップに関する調査結果
ペット用のマイクロチップは飼い主のほぼ全員が知る存在に
ペット用マイクロチップを知っているのは、犬の飼い主で98%、猫の飼い主で96%となりました。
業者のマイクロチップ装着義務化の認知度は80%以上
2022年6月1日に施行された改正動物愛護管理法により、犬猫の販売業者にはマイクロチップの装着が義務化されました。
業者のマイクロチップ装着義務化を知っているのは、犬の飼い主で89%、猫の飼い主は、82%となり、2022年5月に実施した調査結果(犬78%、猫71%)から上がりました。
個人のマイクロチップ装着の努力義務認知度は10%アップ
個人のペットに対して、マイクロチップの装着は努力義務。そのことを知っているのは、犬の飼い主で88%、猫の飼い主で78%となり、昨年(犬77%、猫70%)から認知度が上がりました。
ペットのマイクロチップ装着の賛成派は9割に迫る
ペットのマイクロチップ装着について賛成か反対か。
犬の飼い主は「賛成」46%、「どちらかというと賛成」40%と賛成派が全体の86%に。昨年は「賛成」「どちらかというと賛成」はともに42%でした。
猫の飼い主は「賛成」33%、「どちらかというと賛成」が53%で半数を超え、賛成派が全体の86%と、昨年とほぼ同様(それぞれ34%、53%)の結果でした。
マイクロチップ装着「賛成」の理由は「迷子になったペットを探すのに役に立つ」が最多
マイクロチップ装着に「賛成」「どちらかというと賛成」と回答した飼い主(377名)が、そう考える理由とは?
犬猫の飼い主ともに最も回答数が多かったのは「迷子になったペットを探すのに役に立つ」(犬82%、猫83%)でした。
また、「確実な身分証明になる」(犬70%、猫74%)、「ペットの遺棄を減らせる」(犬猫共に48%)、「盗難時に自分が飼い主だと証明できる」(犬48%、猫43%)という理由もありました。
マイクロチップ装着「反対」の理由は、ペットを労わる意見が上位を占める
マイクロチップ装着について「反対」「どちらかというと反対」と回答した犬と猫の飼い主(63名)が、そう考える理由とは?
犬猫の飼い主ともに最も多く選ばれた理由は、「異物を体内に埋め込むことが心配」(犬72%、猫70%)でした。
続いて、「ペットがかわいそう」(犬53%、猫45%)と、飼い主がペットを労わる意見が上位を占めました。
マイクロチップの装着率は、犬が76%、猫が43%
マイクロチップを「装着している」と回答としたのは、犬の場合76%、猫の場合は43%でした。
昨年(犬60%、猫30%)同様に、犬の割合が猫の割合を上回る傾向は変わりませんが、それぞれ上昇しています。
マイクロチップ装着のきっかけは、飼い主の意志よりも「業者が装着していた」からが最多
マイクロチップ装着のきっかけとして、最も多かった回答は、犬猫の飼い主ともに「業者が装着していた」(犬87%、猫73%)でした。
飼い主が自らが考えて行動を起こす「災害を意識して」(犬4%、猫12%)や「努力義務だから」(犬4%、猫8%)は少数でした。
今後のマイクロチップ装着に「予定なし」は半数以上で、消極的な結果に
「マイクロチップを装着していない」と回答した犬と猫の飼い主(152名)は今後どうするのでしょうか。
犬の飼い主の場合は「予定なし」53%、「悩んでいる」44%で、「予定あり」と回答したのはわずか3%でした。
一方、猫の飼い主の場合は、「予定なし」51%、「悩んでいる」43%で、「予定あり」は6%でした。
マイクロチップを装着していないペットを迎え入れた飼い主は、マイクロチップの装着にあまり積極的ではないようです。
犬猫のマイクロチップに関する調査結果のまとめ
2022年6月の改正動物愛護管理法の施行以来、多くの飼い主がペットのマイクロチップ装着に関心と有用性の理解を高めていることが分かりました。
しかし、自らがペットのマイクロチップ装着を決断するのは、昨年同様に消極的であるという結果になりました。