泣ける猫の絵本10選|一度読んだら忘れられない感動作を厳選
泣ける猫の絵本を知りたいです。
100万回生きたねこ
やくそく
ねこなんていなきゃよかった
私はネコが嫌いだ。
ねえだっこして
わたしのげぼく
なまえのないねこ
いらないねこ
てつぞうはね
ねこがおおきくなりすぎた
上記が猫を題材にした泣ける絵本トップ10(個人的に)です。
絵本は子供に読み聞かせるものですが、決まって泣いてしまうのは大人。この記事を読めば、猫を題材とした泣ける絵本と出会うことができます。
泣ける猫の絵本
100万回生きたねこ
あらすじ
100万年も しなない ねこが いました。
100万回も しんで,100万回も いきたのです。
りっぱな とらねこでした。
100万人の人が, そのねこが しんだとき なきました。
ねこは, 1回も なきませんでした。
読むたびにちがう気持ちになる、りっぱなとらねこの、ふしぎな物語。
著者:佐野洋子
出版社:講談社
発売日:1977年10月19日
価格:1,400円+税
泣けるポイント
トラ猫が愛される側から愛する側に変わるところや、101万回目に生き返ることなくやっと天国に旅立てるところが感動します。
トラ猫の100万回の人生は飼い猫でしたが、101万回目の人生は野良猫。綺麗な白猫と出会い、愛するという意味を知ります。
白猫が老衰で亡くった時、トラ猫は大泣きします。そして、白猫に会いたいという気持ちから、生き返ることなく天国で人生を終えます。
子供なら「白猫が死んじゃってトラ猫が可哀想」と思うかもですが、大人からするとまた違う考えになるのではと思います。
やくそく
あらすじ
あなたにとっては小さな約束。でも、それはとても大きなことだった……。
ぼくとの約束、忘れないで…。猫のよもは、ゆうじさんとの釣りをたのしみにしていました。ところが、忙しいゆうじさんは戻ってきません。やがてピアノが消え、ベッドが消え、ついには…。
著者:成田雅子
出版社:講談社
発売日:2004年4月24日
価格:3,400円+税
泣けるポイント
猫のよもさんがゆうじさんを待っている時の心情を考えると感動します。
ゆうじさんと猫のよもさんは釣りをしたりとゆっくり過ごしていたのですが、ゆうじさんが新しい仕事につきます。
すると、忙しさからゆっくりとした時間は消え、よもさんはゆうじさんも最終的には消えてしまうのでは?と心配に…。
よもさんを自分の子供と思って読むと泣けてきます。忙しいからとかまってられないことを反省するキッカケにもなります。
ねこなんていなきゃよかった
あらすじ
家にかえっても、ねこのももちゃんはでてこない。死んでしまったのだ。みんなが暗い顔をしていたら、「さあみんな、なきましょ」と母さんがいった……大切な存在の死を悼み、きちんと受け止める大切さを描く絵本。
作:村上いしこ
絵:ささめや ゆき
出版社:童心社
発売日:2019年12月23日
価格:1,300円+税
泣けるポイント
こんなに猫(ペット)を失うことが悲しいなら「ねこなんて いなきゃ よかった」というタイトルと、あらすじで泣けてきます。
特にペットロスで悩んでいる方や、ペットを亡くした経験のある方にとっては、もう涙がボロボロだと思います。
ペットとのお別れを優しい文章と絵で表現しているので、「死」の意味がまだ分からない子供でも理解できるようになっています。
私はネコが嫌いだ。
あらすじ
お父さん、このネコ飼ってもいい? 黒くて小さな厄介者が、突然わが家にやってきた! 私の静かな日常が、次第次第に荒らされる…。
作:よこた だいすけ
出版社:つちや書店
発売日:2016年8月8日
価格:1,400円+税
泣けるポイント
お父さんの優しさが伝わってきてボロボロ泣けてきます。
お父さんは愛情表現が下手なのですが、猫は自分のことを大切にしてくれていることを理解しています。
お父さんは「ネコが嫌い」と言うのですが、猫はお父さんの膝に乗ってきます。そして、猫が亡くなる前にも、お父さんの膝に乗ります。
それでもお父さんは「ネコが嫌い」と言います。強がっていますが、本当な泣きたくてしょうがないのです。
最後の「ネコが嫌い」は別れがツラいから「嫌いなんだ」という愛情表現です。
ねえだっこして
あらすじ
お母さんのおひざは世界一すてき。お母さんのだっこは世界一やさしい。わたしだってお母さんにだっこしてほしい。ねえ、お母さん、お母さん…。お母さんと赤ちゃんを見つめる猫の切ない気持ちを描く。
作:竹下文子
絵:田中清代
出版社:金の星社
発売日:2004年5月1日
価格:1,300円+税
泣けるポイント
お兄ちゃん・お姉ちゃんになった子供の心境がよく分かる絵本です。
先住者の猫はずっと飼い主のお母さんに抱っこされてきました。しかし、赤ちゃんが生まれてからは抱っこは赤ちゃんばかり。
猫は「自分はもう何でもできるから、お母さんは譲ってあげる」と強がりながらも寂しい思いをしています。
よく「お兄ちゃん・お姉ちゃんになったんだから」と言いがちですが、寂しいが故にイタズラをしたりして気を引くんですよね。
猫も人間と同じ。急に抱っこされなかったり、遊ばなくなると寂しい思いをするので、どんなに忙しくてもかまってあげましょう。
わたしのげぼく
あらすじ
どんくさい「げぼく」と一緒に暮らすネコの「わたし」。「ほんとうに、しかたのないやつだな。わたしのげぼくは」ともに笑い、時にはケンカし、そして迎える切ない別れ―
作:上野そら
絵:くまくら珠美
出版社:アルファポリス
発売日:2017年7月1日
価格:1,320円(税込)
泣けるポイント
誇り高きオスネコは飼い主の少年を「げぼく(下僕)」として扱っているのですが、決して見下しているわけではなく愛情があるのです。
猫は18歳で亡くなるのですが、22歳の立派な青年に「泣くなよ。俺より大きいのに。またな」と声をかけます。
どこか江戸っ子てきな猫の憎めない態度や優しさにグッときますね。
なまえのないねこ
あらすじ
ぼくはねこ。なまえのないねこ。だれにもなまえをつけてもらったことがない。「いいな、ぼくもなまえほしいな」。名前を探す野良猫が見つけた「ほんとうに欲しかったもの」とは?
作:竹下文子
絵:町田尚子
出版社:小峰書店
発売日:2019年4月25日
価格:1,650円(税込)
泣けるポイント
野良猫には名前がなくて、レオという猫は「俺はライオンという意味なんだぞ」と自慢して野良猫は寂しくなります。
しかし、絵本が進むにつれて野良猫は、名前が欲しいのではなく、名前を呼んでくれる人が欲しいのだと気付きます。
確かに名前があっても「おい」とか「お前」と呼ばれるくらいなら名前なんて無くていいですもんね。
レオがレオはライオンという意味を知っているのは、誰かが「レオはライオンという意味なんだよ」と伝えているからです。
名前を呼んでくれる人がいての名前なんだ、と野良猫が気付く時にほっこり感動します。
いらないねこ
あらすじ
大人気絵本『せかいいちのねこ』に続く、ぬいぐるみのニャンコの新作絵本がついに登場。捨てられた子猫を「おとうさん」になって愛情いっぱいに育てるニャンコとあたたかく見守る優しい猫たちの感動の物語。
作・絵:ヒグチユウコ
出版社:白泉社
発売日:2017年9月1日
価格:1,540円(税込)
泣けるポイント
タイトルからして泣けてきます。いらない猫なんてこの世にいないのに…。
ニャンコが捨てられた子猫を育ていく過程が描かれてほっこりする反面、人間のエゴでペットを捨てたり、商売のために利用したりと残酷さも描かれています。
子供がこの残酷さをどう捉えるかは分かりませんが、この絵本を子供に読み聞かせれば、ペットを捨てるような人間には育たないと思います。
てつぞうはね
あらすじ
てつぞうとはいつも一緒だった。家にいるときはもちろん、クルマで一緒におでかけもした。いちご狩りにも海にも行った。
よく河川敷で遊んで、大きな犬に襲われもした。一緒に新幹線に乗って東京に引っ越してきた。8回誕生会をした。―私が死んだら、またてつぞうと一緒に暮らすよ。
作・絵:ミロコマチコ
出版社:ブロンズ新社
発売日:2013年9月20日
価格:1,540円(税込)
泣けるポイント
著者のミロコマチコさんが、どれだけ猫ちゃん(てつぞう)を愛していたかが分かります。
できることなら何十回も誕生日会をしたいところですが、必ずお別れがきます。
てつぞうが小さくなり亡くなるところは感動します。誰もが共感でき、泣ける絵本だと思います。
ねこがおおきくなりすぎた
あらすじ
ローマイヤー夫婦は、ある日、とても小さな子ねこをもらってきて「チビ」と名前をつけました。ところがチビは、ぐんぐん大きくなって、ライオンくらいになりました。
さらに、大きくなったので警察がやってきて、「危険だから動物園へつれていく」と言いだす始末。チビはどうなるのでしょう…?ドイツの著名な風刺画家としても知られるトラクスラーによる、とぼけた味わいのナンセンス絵本。
著者:ハンス・トラクスラー
翻訳:杉山香織
出版社:徳間書店
発売日:2016年5月31日
価格:1,600円+税
泣けるポイント
夫婦がチビを守る姿や小さくなるキッカケが恋というのが泣けてきます。
夫婦にとってチビは子供当然。警察が来たって関係なくチビを守ろうとします。親が子を守る、素敵ですね。
また、泣けるポイントではないのですが、自然に生きる意味を考えさせられます。飼い猫は基本的に避妊・去勢手術をしますよね?
でもチビを見ていると、避妊・去勢手術は人間のエゴなのか、それとも飼い猫のことを考えてのことなのか、再度考えさせられます。
番外編:吾輩は猫である
「吾輩は猫である。名前はまだない」
あまりにも有名なフレーズですが、内容はよく知らないという方は多いのでは?
そんな方におすすめなのが「吾輩は猫である」の絵本です。
「吾輩は猫である」の全てを知れるわけではないですが、夏目漱石の文体はそのままに、猫の日常を中心に物語を抜粋しています。
なお、「吾輩は猫である」を完璧に知りたいや思い出したい方には「忙しい人のための『吾輩は猫である』」がおすすめ。
読む本ではなく、Amazonのオーディブル(聞く本)。約1時間30分で終了するため、かなりの時間短縮となります。
泣ける猫の絵本のまとめ
泣ける猫の絵本を厳選してご紹介させて頂きました。
下記以外にも猫を題材とした絵本はたくさんあるので、探して見てくださいね。
100万回生きたねこ
やくそく
ねこなんていなきゃよかった
私はネコが嫌いだ。
ねえだっこして
わたしのげぼく
なまえのないねこ
いらないねこ
てつぞうはね
ねこがおおきくなりすぎた