鉄道駅の人気猫ナラをたたえる像建立へ 数日で約450万円の寄付集まる
イギリスのハートフォードシャー州スティーブニッジの鉄道駅で親しまれてきた猫「ナラ」をたたえるため、地元のファンらが数日間で4,500ポンド(約450万円)以上の寄付金を集めたことが分かった。BBCが2025年12月10日に報じた。
ナラは6歳の茶白猫で、スティーブニッジ駅を“第二の我が家”のように行き来し、改札機の上に座る姿などが通勤客の間で有名だった。しかし、飼い主のナターシャ・アンブラーさんが今月、ナラが亡くなったことを公表した。
募金活動を企画したタラ・フッドさんは、「人々の寛大さに圧倒されています。ナラがどれほど多くの人に愛されていたかの証です」と話す。集まった資金は、駅構内に小さな記念像とプレートを設置するために使われ、余剰分は動物愛護団体に寄付される予定だという。
ナラの人気が高まる中、アンブラーさんはフェイスブックページ「The Adventures of Nala(ナラの冒険)」を開設。現在、フォロワー数は2万5,000人を超え、駅でのナラの写真やエピソードが数多く投稿されてきた。アンブラーさんは「ナラは単なるペットではなく、家族の一員でした。一緒に過ごせたすべての時間に感謝しています」とコメントしている。
フッドさんによると、当初の募金目標は800ポンドだったが、予想を大きく上回る反響が寄せられたという。「遠方からナラに会いに来た人もいました。彼女は出会う人すべてに温かさと喜びを与えてくれました。大好きだった場所で、その存在を称えるのは自然なことだと思います」と語った。
スティーブニッジ市のナズミン・チョウドリー市長も「ナラはこの街の小さなスターでした」と述べ、恒久的な形での顕彰が認められることに期待を示した。
駅を運営するゴヴィア・テムズリンク・レイルウェイも声明を出し、「ナラは地域で愛された存在でした。彼女の穏やかな存在は、駅で働く人や利用客の間に自然な会話と笑顔を生み出していました」とその功績をたたえている。同社は現在、募金の主催者と協力の可能性について協議しているという。
元記事:Railway cat lovers raise thousands for Nala statue
※アイキャッチ画像はChatGPTで生成


