レーザーポインターで猫が失明の危険性も|安全なLEDやクラス1を選ぼう
猫とレーザーポインターで遊びたいけど、失明の危険性はある?
安全なレーザーポインターの選び方は?
レーザーポインターの選び方と使い方を誤ると失明という危険性もあります。
レーザーポインターで遊ばないという手段もありますが、どうしてもレーザーポインターで遊びたければ安全なものを選びましょう。
この記事を参考にして頂ければ、安全なレーザーポインターを選ぶことができます。
レーザーポインターの光強度とクラス表示
レーザーポインターは猫にとって危険か否かを説明する前に、レーザーポインターの光強度とクラスを知る必要があります。
レーザーポインターの光強度とクラス表示は、日本工業規格(JIS)によって分類されています。
クラス1
概ね0.2mW(単位:ミリワット)前後の出力。100秒間瞬きせずに直視しても問題無いとされる。光線の波長によって出力制限が異なる。後述のPSCマーク認定レーザーポインター、主に玩具用。
クラス2
1mW未満の出力。0.25秒間未満の直視は問題無いとされる。PSCマーク認定レーザーポインター、主にプレゼンテーション用。2001年以降これより上の出力を持つレーザーポインター(正確には電池駆動の携帯用レーザー応用装置)の製造販売、及び輸入販売は法律で禁止されている。
クラス3A
法規制以前に販売されていたレーザーポインターやレーザーマーカーなど。直視してしまっても瞬きなどで回避できる場合がある。望遠鏡などで直視した場合は目に致命的な損傷を与える。
クラス3B
500mW以下の出力。光学ドライブのレーザーがこれにあたる。光線の直視はいかなる場合でも避けなければいけない。
クラス4
クラス3Bを越える出力。直視だけではなく、拡散反射でも目に悪影響を与え、やけどなどの皮膚障害を起こす。温度上昇により照射部分が発火することもある。レーザーショー向け。
クラス1はまぁOK
JIS的に「100秒間瞬きせずに直視しても問題無い」とのことですが、絶対に猫の目に当てないようにしましょう。
クラス2は危険
JIS的に「0.25秒間未満の直視は問題無い」らしいですが、逆に0.25秒以上の直視は危険ということです。
クラス3以上は超危険
クラス3以上は致命傷になるので論外ですね。
2008年、ロシアのテクノコンサートで使用されたグリーンレーザーポインターにより30人超が視力を失ったという事件が起きました。
強いレーザーポインターだと危険というのは容易に分かりますね。
猫がレーザーポインターで失明する危険性は?
猫がレーザーポインターで失明する危険性は十分にあります。
猫の目の網膜は人間以上にデリケートなので、弱いレーザーであっても目に浴びると網膜が破壊され再生不能になり、最悪の場合は失明してしまいます。
なのでレーザーポインターの選び方が重要になってきます。
猫にとって危険性がなく安全なレーザーポインターの選び方
猫用を選ぶ
一般的なレーザーポインターではなく、必ず猫用のレーザーポインターを選びましょう。
猫が遊ぶように作られているので、プレゼンで使用するような一般的なレーザーポインターよりは安全です。
また、猫用レーザーポインターはボタンが肉球、ネズミのマークなどが映し出されるタイプもあり、猫も飼い主も飽きさせません。
クラス1を選ぶ
クラス2は「0.25秒以上直視するとダメ」なので、クラス2以上のレーザーポインターは選ばないようにしましょう。
つまり、クラス1の猫用レーザーポインターを選ぶということです。
LEDを選ぶ
猫用のレーザーポインターはLEDが使われているものも多いです。
レーザーよりLEDのほうが安全といわれています。下記はLED照明の話ですが、人体にやさしい(猫にも?)とのことです。
LED照明は、紫外線が少ない(目や皮膚にやさしい。虫が寄ってこない)、有害物質が含まれていない(蛍光剤や水銀など)、ノイズなどの電磁波が少ないなどのメリットがあり、人体にやさしい技術だといえます。
海外製は避ける
日本ではクラス3以上のレーザーポインターは販売できないのですが、海外製のレーザーポインターはクラス3以上のもあります。
海外製の猫用レーザーポインターを購入してもいいですが、必ず光強度を確認しましょう。
おすすめの猫用レーザーポインター
ネコビーム
日本製のネコビームのレーザー出力は0.39mW未満(JIS規格クラス1以下)。単4電池2本で動きます。
販売元は、日本製レーザーポインター、LEDライト、介護用品、 オリジナルノベルティグッズの製造販売を行っている株式会社東心です。
PAW BEAM LASER CAT TOY
「PAW BEAM LASER CAT TOY」はLEDの光を使用(単4電池2本)、原産国は中国です。
肉球ボタンを押すと、レーザーポインター、赤外線、懐中電灯と切り替わります。
レーザーポインターは裏面のボタンをコロコロすると、蝶々、スマイル、ネズミ、星と柄を変更できます。
じゃれ猫LEDニャンだろ光線
ドギーマンハヤシ株式会社のブランド「キャティーマン」からでているレーザーポインターです。
原産国は中国、単4電池1本で動き、映し出されるのはネズミのマークのみとなります。
愛猫がレーザーポインターで失明する危険性があるので安全な製品を選ぼう!
猫はただでさえ視力が弱く、見ている景色は白黒とも言われています。
そんな猫を悪質なレーザーポインターで傷つけるのは最悪なので、安全な猫用レーザーポインターで遊んであげましょう。
なお、心配な方はレーザーポインターで遊ばないという選択肢もあるので、ご検討ください。
(そもそもレーザーポインターに反応しない猫もいます…)