12年を経て完成!フジコ・ヘミングと石津ちひろの絵本「ねことワルツを」
福音館書店からピアニストのフジコ・ヘミングさんと詩人・絵本作家の石津ちひろさんのコラボ絵本「ねことワルツを」が2022年11月9日に発売されます。価格は2,420円(税込)。
「ねことワルツを」は猫への愛情を、早口ことばや韻を踏んだ詩で表現した石津さんの文と、フジコさんの温かみのある絵が合わさった絵本です。
福音館書店の編集者がフジコさんのドキュメンタリー番組を見たことをキッカケに、この企画が開始。石津さんの文に対して、フジコさんは多忙のなか少しずつ絵を描き、12年の歳月を経てついに完成しました。
装丁はデザイン事務所「コズフィッシュ」の祖父江慎さんと藤井瑶さんが担当。この絵本にふさわしい豊かで美しい装丁に仕上がっています。
■作品概要
書名:ねことワルツを
著者:フジコ・ヘミング(絵)/石津ちひろ(文)
装丁:祖父江慎、藤井瑶(コズフィッシュ)
発売日:2022年11月9日
定価:2,420円 (税込)
サイズ:22×17cm
ページ数:48ページ
■フジコ・ヘミング氏
ピアニスト。本名、ゲオルギー・ヘミング・イングリット・フジコ。スウェーデン人の父と日本人の母のもと、ベルリンに生まれる。5歳でピアノを始め、10歳でレオニード・クロイツァーに師事。東京芸大卒業後、28歳でベルリン音楽学校に留学。ウィーンではパウル・バドゥラ=スコダに師事。レナード・バーンスタインやブルーノ・マデルナに才能を認められるが、聴力を失うアクシデントに遭遇。日本に帰国後の1999年、NHK「フジコ あるピアニストの軌跡」が大反響を呼び、デビューCD「奇蹟のカンパネラ」が200万枚を超える大ヒット。以降、世界各国で演奏活動をおこなっている。絵を描くのも好きで、小さい頃から描き続けている。著書に『フジコ・ヘミング 14歳の夏休み絵日記』(暮しの手帖社)、『永遠の今』(CCCメディアハウス)など多数。被災者や動物などの支援活動も続けている。
■石津ちひろ氏
愛媛県生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。3年間のフランス滞在を経て、絵本作家、翻訳家、詩人として活躍中。『なぞなぞのたび』(フレーベル館)でボローニャ児童図書展絵本賞、『あしたうちにねこがくるの』(講談社)で日本絵本賞、『あしたのあたしはあたらしいあたし』(理論社)で三越左千夫少年詩賞を受賞。絵本に『くだもの だもの』『おやおや、おやさい』『おかしな おかし』『どきどきキッチンサーカス』(以上、福音館書店)、『バレエのおけいこ』(ブロンズ新社)。訳書に『あおのじかん』(岩波書店)、『マイロのスケッチブック』(鈴木出版)など多数。
©️福音館書店、青葉ピアノ、黒澤義教