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環境省の「ゼロ回答」に疑問噴出、奄美大島ノネコ駆除政策の根拠は？

編集長

公益財団法人どうぶつ基金は、環境省が進める「奄美大島におけるノネコ管理計画」に関して、科学的根拠の明示を求めた公開質問状を提出したが、返答は「内容のないゼロ回答だった」とし、強い遺憾の意を示している。

質問状は、アースデイである4月22日に環境大臣宛てに提出された。対象となる「ノネコ管理計画」は、奄美大島に生息する野生化した飼い猫（ノネコ）を数千匹単位で捕獲・殺処分する方針で、世界自然遺産の生態系保全を目的としている。

同基金の「ちきゅう部」は、計画の根拠とされる学術論文やデータの妥当性について、具体的かつ科学的な疑義を提示し、正面からの説明を求めた。しかし、環境省は回答文書において、「対象論文は査読を経た学術論文であり、省として個別にコメントはしない」と明記し、内容の詳細には一切触れなかった。

さらに、政策の裏付けとして複数の研究論文を参照したとするものの、「どの論文を、どのように活用したのか」についての説明は皆無だった。

同基金はこれを「国費を用いた命に関わる政策に対し、国民の科学的な疑問に誠実に答えようとしない姿勢は、民主主義と科学に対する重大な軽視だ」と厳しく批判。今後も必要に応じて追及を継続する構えを見せている。

同団体は、科学的根拠に基づいた透明な政策形成こそが行政への信頼回復に不可欠であると主張。国民一人ひとりに対しても「科学と誠実さに基づく政策決定のあり方」を再考する機会となるよう呼びかけている。

■公開質問状（令和7年4月22日付）に対する回答（PDF）

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（C）公益財団法人どうぶつ基金

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