猛暑で急増するマダニ被害、布団・ペット用品クリーニングの需要拡大

2025年の記録的猛暑で、全国的にマダニによる健康被害への関心が高まっている。
高知県四万十町で布団・ペット用品の宅配クリーニングサービスを展開する有限会社しももとクリーニングには、「マダニ対策として布団を洗いたい」という問い合わせが急増し、7月以降は前年同期比で300%増を記録した。従業員10名ながら年間1万5,000枚を処理する同社は、全国規模で拡大するマダニ対策ニーズに応えている。
同社ではまず40度前後の温水で布団を徹底洗浄し、その後80度以上の高温で20分以上乾燥する工程を採用。これによりマダニの成虫から卵までを確実に死滅させることができるという。「洗えば大丈夫と思われがちだが、真に重要なのは高温処理」と担当者は説明する。
今年はペットを介した家庭内へのマダニ持ち込みも深刻化しており、ペット用品クリーニングの需要も拡大している。犬や猫のクッションやブランケットなどを対象とした専用コースを設け、布団と一緒にまとめて依頼できるパッケージプランも提供。
顧客満足度調査では97%が「満足」または「非常に満足」と回答し、仕上がりや衛生面、スタッフ対応の面で高い評価を得ている。リピート率は90%を超え、全国の家庭から支持を集めている。
しももとクリーニングは四万十川源流水を使用した無添加石けん洗浄を特徴とし、環境に配慮しながら健康と快適な暮らしを守る地域密着型企業。今後は秋冬のインフルエンザやノロウイルス対策としての需要も見込み、法人向けサービスの拡充や新技術開発を進めながら、全国の寝具・ペット用品ケア文化の向上に取り組む方針だ。
(C)しももとクリーニング